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原発聴取会 中電社長、課長出席知る ―中日新聞 2012/7/27朝刊から

「放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」と話した中電社員、組織ぐるみで関与か

将来の原発比率をめぐる政府の意見聴取会で、中部電力原子力部の男性課長が出席して発言した問題で、中電の水野明久社長が出席を事前に把握していたことが分かった。中電はこれまで経営トップへの事前報告を否定していた

関係者によると、水野社長が課長の出席を知ったのは、名古屋市で聴取会が開かれた十六日当日の朝。社内連絡の一環として携帯電話にメールで「きょう、うちの社員が発言するようです」などと入った。聴取会は十六日の午後一時半から開かれた。

前日に開かれた仙台市の聴取会で、東北電力の幹部が発言者として原発推進の意見を述べ、会場内が騒然とするなど問題になった。

水野社長は、本紙の取材に開催前に連絡があった事実を認めた上で「組織としての報告ではなく、あくまで通知レベルだ」と説明。「個人として発言することが問題だとは思わないから止める必要もないし、発言内容の報告も求めなかった」と話した。

中電広報部によると、原子力担当の阪口正敏副社長は、課長から開催の数日前に聴取会で発言すると報告を受けていたが「会長と社長には(聴取会前の)報告はしていない」と説明していた。広報部の担当者は「社長に事前に情報は届いたようだが、会社組織としての報告ではない」と話している。

課長は聴取会で、原発新増設を前提とする原発比率20~25%に賛成の立場で意見を表明。この中で、福島第一原発事故について「放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」と話した。

中電は聴取会後、この発言内容が不適切だとして、この課長を厳重注意。政府も名古屋の開催以降、聴取会で電力会社と関係会社の社員の発言を認めないよう運営方法を見直した。
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